love,yellow jellyfish
ちょうど10年前
僕はパンク・ロックがそろそろお腹いっぱいになってきて、巷で評価の高い「くるり」というバンドの良さが徐々にわかってきた頃だった。はじめて東京を聴いた時は、正直ダサいと思いしばらく敬遠していた。
近所のTSUTAYAで借りてきたアルバムは「TEAM ROCK」だった。ばらの花。美しくて寂しい旋律。
それから『さよならストレンジャー』から『NIKKI』まで聴いた。それぞれのアルバムに全く違う良さがあった。
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図書館で中間テストに向けて勉強していたら、同じ制服で学年が一つ下の女の子を見かけた。
声をかけたら仲良くなった。
「おねぇちゃんの影響で、わたしもくるり好きですよ」
僕はドキドキしていた。
くるり好きな女の子は存在していた!!
それも同じ高校に!!!!
ジャニーズか、ラルクか、オレンジレンジかと思っていた。失礼。
「恋するクラゲが好きです。」
恋するクラゲ?
そんな曲聴いたことない。直球を待っていたら、おもいっきり変化球がきた。
彼女はアルバムを貸してくれた。
そのアルバムは、インディーズ時代の1stミニアルバムで『もしもし』という。
全然知らなかったのだが、すごいレアなアルバムだった。
このCDは1000枚限定発売であり、現在では入手困難となっている。その為、インターネットオークションなどにおいては、かなりの高値で取引されている(定価は税込1500円)。 ※wikiより
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くるりの中で10曲選べといわれたら、恋するクラゲはきっと入ってくると思う。
思い出補正がかかった曲。
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桜散る目黒川沿いを歩いていて、シャッフル中のiPhoneから『恋するクラゲ』が流れてきたので、昔を思い出したという話でした。おわり。